東京五輪 キャンプ誘致へ連絡会議

 年度内に設立  茨城県が説明会 

 東京五輪開催が決定したことは、日本があらためて世界の注目を浴びたという点で大きな意義があった。1964年の東京五輪では日本の復興と経済発展に世界の注目が集まったが、その後、韓国、台湾、東南アジア各国や中国の経済成長に伴い日本の存在感は、相対的に低下、米中両国が世界に大きな影響を持つになった。

 また、2011年は東日本大震災という不幸な出来事、悪いニュースで世界の注目を浴びたが日本人の品性の高さを世界に知らせる契機にもなった。東京オリンピック招致成功で「日本が勝った」ニュースで世界の注目を集めたのことは日本のイメージ向上に大きな効果があった。五輪開催は、日本を発信する最大のチャンスになり、そういう環境が整ったということは、海外発信を担う広報にとってもいい機会である。 

 

 今後、茨城県がすべきことは、オリンピック招致で「勝った」時に打ち出した日本のメッセージを分析し、忠実に実行することである。オリンピック招致は「オールジャパンで勝った」と言われているが、日本人特有の人間力、そしてこれまで培ってきた社会の技術力や経済力、その全てを日本の良さとして打ち出した総合力が決めてとなったといえる。 

 茨城県の魅力度ランキングは毎年最低位であるのは、茨城県にある多くの観光資源の魅力を伝えることに力を入れてこなかったため、その良さを実感してもらえないからである。魅力を伝える発信量・発信力ともに弱かったのだ。茨城県の良さを国内はもとより世界に向けてあらためて印象づけるため茨城県はどのようなメッセージを打ち出すべきか、戦略を練るべきなのだ。